18,今後のJC

 現在各地JCの新入会員の入会するときの状況を見てみると、2名の紹介と入会審査ということが一般的のようである。これは知っている人がJCの中に2名いないと入会できないということである。つまり知っている人しかはいれないということで、これは全くの閉鎖社会である。本来のあるべき姿というものは、この運動の主旨に自ら賛同して、自発的意志によってコミュニティ運動に参加するという観点から幅広く会員を集め、出し入れ自由の規則にすべきであると思う。

 JCにおいて必要なことは、質を伴った量の拡大であるということは当然のことである。数の多いことはよいことである。数は力である。

 現在日本のJC運動の中には魅力ある事業があまりにも少ない。まずは事業計画から切り換えてゆかなければならない。魅力あるプログラムを自分のこととして真剣に考えなければ魅力あるプログラムは期待できない。

 JC運動において、過去を見ると発展と同時に形式化が出てきている。JC運動とは余分なものを捨て去り、新しいものを作り上げて行くところに発展がある。

 JCが600会議所、50,000人の会員になったとき、現在NOMの連絡調整機能の60%は地区協議会に委譲されてもよいであろう。そして地区協議会は地区青年会議所(たとえば東北青年会議所)というようになるべきであろう。このときNOMは国家的及び国際的問題のみを行うのである。そして100,000人の会員になったとき、入会金0、会費10,000円ぐらい、会員の出入り自由のまさにボランタリーな集団になれるであろう。このときになってスポンサーシップと参加型のリーダーシップの必要性は不可欠のものとなる。

 この状態においては魅力ある事業計画が街にPRされて、それによって参加するようになるし、いわゆる意識のある人が自由んに参加できるようになり、事業計画の重要性があらわれてくる。そしてNOMの組織も大幅に変わるであろう。

 その規模に拡大したときにNOMの委員会制度は変わり、専門職の社会開発や指導力開発の担当者がいてその担当者が各地にセミナーや説明にゆくようにすべきである。

 その規模においては、現在のメンバーの層は全く一部の層になってしまう。そこには全く新しい参加型のリーダーシップと新しい発想が求められる。

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