4.JC運動の流れ

 われわれのJC運動は創始の時代から振り返って見ると、概略三つの時代に分ける
ことができる。それをJC一世、二世、三世の時代としよう。

 一世の時代とは、1950年代のJC運動であって、いわば創始の時代のJC運動
であり、JC運動の信条と哲学について真剣な討論が行われた。その結果、JC運動
とは明るい豊かな街づくりであるという信条と若者はすべてに挑戦するという哲学が
創り出され、それがJC綱領としてまとめられた。つまりJC一世の時代とはVIS
ION(ビジョン)づくりの時代である。

 JC二世の時代とは、60年代のJC運動で、志向と拡大の時代の運動である。各
地にLOMが誕生し、JC運動が全国的に拡大するとともに組織拡大と理論的手法に
もとづく事業計画、例えば、社会開発計画、実践指導力開発計画などがつくり上げら
れた時代であり、この時代のまとめとしてJC宣言文がつくられた。

 JC三世の時代とは、70年代のJC運動で実践の時代のJC運動である。一世の
JCの哲学と二世の理論的手法にもとづく事業計画の上に立ち、コップの中の運動で
なく街に根をはって、街の人と一緒に考え実践する市民運動としてのJC運動の時代
である。

 三世の実践時代のヤングブルーとはわれわれの持っている信条、哲学、組織、手法
を青年とともに考え、ともに行動する GO TOGETHER WITH YOU
THことによって、いかにコミュニティにおいて実践し、街に密着し、根のはった明
るい豊かなコミュニティづくりを推進していこうかということである。この運動が着
実に行われているとき、JCの声はVOICE OF YOUTHとして社会に認め
られるであろう。

 三世の時代の意識というものは非常に大切である。頭の中の自由な考え方をいつま
でもそのまま保っておくことが、肝要である。つまり不自然のことを不自然と思う意
識が大切であり、これが無いと形成化してしまう。三世の時代は”意識の壁”を破る
ことによって、不自然を自然のものに戻すことを考えたい。

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