15.JCと企業
JCと企業についてしばしばJCと企業とどちらを優先させるかということについて討論をしていることがあるが、これは全く無意味なことである。会員はすべて企業を持つ一方で自分の自由な時間をもつべきである。われわれはボランタリーな運動に参加しているのであり、常にJCも企業もという意識をもつべきである。あまりにもわれわれにはあれかこれかという二者択一的考えが多すぎると思う。常にあれもこれもという思考ですむべきであると思う。
JCは能力を高めるところであり、企業は能力を発揮する場である。つまりJCへの参加によって開発された能力を企業で生かし、企業活動によって得た金をJCへの参加によって使うことによって、結局はフィードバックしているものであろう。
考え方のシステムをたくさん持つほどその人の能力は高まるのである。JCこそ、その考え方のシステムを開発する格好の場所である。
JCと企業は両立するということに気づいた人は幸せである。なぜならばそれは自分でそれだけ多くの考え方のシステムを開発したことであるからである。何か問題のあるとき自分を楽な方向へ楽な方向へと向けてゆこうとしたのでは、JCと企業のかかわり合いはでてこない。自ら問題をどう解決していくかという前向きな積極的な精神態度が大切である。
会員一人びとりが自分にとってJCへの参加が何であるか、企業経営の目標が何であるかを真剣に討論してみるべきである。こういう問題が例会などで真剣に討論されるとき、真に参加型のJC運動が行われるもととなる。そこに参加意識が芽ばえるのである。
JCと企業について考えるときわれわれが考えなければならないことは、地域社会と企業の関係である。地域社会が発展しはじめて企業の発展がある。企業の地域社会における役割り、企業と地域社会との関係について、地域社会における企業という立場から考えことをコミュニティ・リレーションズ・アプローチという。
多くの人々は学生時代までは、金と時間をかけて自分の能力をのばすために学校に行き努力するのに社会に出るとそれを怠るようになる。少なくともわれわれJCは常に自己の成長のために金と時間をかけなければならない。人間にとって体力は20〜30歳位でピークになるけども、人間の能力は60歳すぎまで成長してゆく。われわれJCは常に成長をし続けそのための努力を続けなければならない。
何となく学校にゆき、何となく卒業し、何となく仕事をし、何となく生活をしている人があまりにも多い。JCにとって必要なことは、常に自分の目標を設定して生活しなければならない。また同時にもうけた金をどのように使うかという目標設定も必要である。
昼間、企業の時間にJCに参加しなければならないことがある。そのときは企業に犠牲をかけているということを常に忘れてはならない。またその意識の中から積極的な勉強への姿勢が生まれてくる。
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