JCの最終的な目的は、社会の開発と個人の開発である。そしてJC運動とは、そ
の社会を開発する諸事業の実践過程を通じて、自己の訓練をする所で、それは自分の
ために行う運動である。
自分の生活をよくするということは、自分の地域社会(コミュニティ)がよくなら
なくては達成されない。自分のためにする運動とは、結果的には自分の地域社会をよ
くするための運動でもある。これはコインの両面のようなものである。
社会の開発とは市民の「考える質の向上」をすることである。つまり、その街は
「そこに住んでいる市民のレベル」以上には、よくならないということを忘れてはな
らない。
JCが常に社会の中で明日を期待されるリーダーとして市民を動かし、新しい社会
を創造し、開発してゆくためには、自ら一市民として社会開発の実践の場を通じて個
人を開発することが必要である。
JCに一番かかわり合いのある所は自分の住んでいるコミュニティであり、さらに
大切なことはその中で街の人びとと話合う場をつくることである。そしてコミュニ
ティとともに進めてゆくプログラムこそ、よいプログラムであるといえる。また、コ
ミュニティの人の意見を聞くときには、JC自体の考え方がしっかりしていなければ
いけない。
たとえいくら社会の開発と言っても、住む人間が開発されなければそれは開発では
ない。人間の開発がなければ社会開発は不可能なのである。
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