3.JCの基本理念
住みよい街づくりはJC運動の基本理念である。ところが形式的にこの言葉をもて
遊んでいる場合がある。そのような状態の中からは真の「自分とJCとのかかわり合
い」はでてこない。
明るい豊かな街づくりは理想であり目的であるが、数人や限られた人数で行っても
運動の展開にはならない。多勢が力をよせ集め、街を明るくする運動に参加すること
によって、はじめてよい街づくりができるのである。
今まで、この討論があまりにもできていなかった。この考え方から市民運動の思想も
若ものの開発の思想も、経営開発の思想も生れてくるのである。
JCは社会の「指導的団体」の役割をもち、そして、社会の縁の下の力もちである
べきである。またそれが、可能な団体である。
現在のJCはたくさんあるすばらしいマニュアルを、いかにして実践に移すかが焦
点である。例えば社会と人間の開発の基本的手法や、実践的指導力開発のプログラム
はできあがっている。しかし行動に移しても、それがJCというコップの中の運動で
はそれだけで終ってしまう。つまり閉ざされた社会の運動で終ってしまう。実践する
ときは、市民と一緒になって考え行動することが必要である。その具体的例が同じ未
来社会に生きる若者とともに行動しようとするヤングブルーである。
JCは正しいコミュティ意識を持たなければならない。その意識とは「自分はこの
地域社会(コミュニティ)に住みいろいろの人間関係の中で生活している。この地域
社会に起こることはどんなことにでも自分に関することである。この地域社会に住む
以上どんなことでも自分一人だけのことではないし、自分一人では何もできない」と
いうことである。
街の運動とはJayceeがJCというコップから自ら出て、市民として、各団体
と現在のコミュニティの問題について話合う所から始まるのである。そしてそれが市
民会議へとすすみ、真の参加型の市民運動になってゆく。一人でも多くの市民と話し
合い、考え合うところから新しいものがでてくるし、そこから新しいものへと切り変
わってゆく。それにはまず、リーダーから動き出すべきである。
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