6.参加型のJC運動

 参加型の特徴は、会員にINITIATIVE(イニシアティブ)があるということである。会員はトップが一方的に決めたプログラムにはのってこない。プログラムは関係ある会員の参加により決められるものでなければならない。JCにおいて現在最も重要なことはメンバーに主体性をもたせる手段と意義、つまり参加型の運動をどのようにつくっていくかということである。このことはJCがボランタリーな運動であればあるほど必要なことである。

 参加の4Iというものがある。それはINITIATIVEつまり会員に主体性のあるものでなければならないということ。INTERESTつまり会員の利害関係に関心のあるものでなければならないということ。INFORMATIONつまり会員に充分な情報を与えるものでなければならないということ。INFLUENCEつまり会員に影響を及ぼすものでなければならないということの4Iである。そして参加型のJC運動においては常にプログラムについて、この4つのI、つまりINITIATIVE、INTEREST、INFLUENCE、INFORMATION、が満たされているかどうかを考えなければならない。

 人口30,000人の街の40名のJCが自分たちで設問をつくり、アンケートをとり、そのまとめを街に流したとしよう。おそらくそれは街の人びとからは大して興味をもっては迎えられないであろう。何故であろうか。これはJCが作った設問であり、JCの行ったまとめであり、JCの意見であって、JCしか関心がないからである。市民の関心のもつアンケートとは市民に主体性があり、関心があり、充分な情報があり、市民に影響を及ぼすものでなければならない。市民が主体となって動く中でJCは、下働きとして働きスタートから市民として市民とともに動くべきである。

 したがって管理型の社会から参加型の社会へと変えてゆく必要がある。なぜならば参加型社会からコミュニティが生まれるからである。そしてJCは、市民の側の参加型社会のコミュニティをつくるべきである。

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